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スピリチュアルとか、絵とか、音楽とか、ゲームとかの話。基本的に作る人視点。マニア向け。

駄作に出会わなくなる18の考え方

私は、どんなジャンルであれ、赤裸々なレビューを読むのが大好きです。

どんなレビューも基本的には面白く読ませていただいてるのですが、「その見方じゃもったいないだろ!!」というレビューに出会うことがあります。

 

特に、私が好きな作品は、論争が起こりやすく、(それだけ熱狂的に愛されているのですが……)内容が深すぎて一部の人を不快にさせることも少なくありません。

 

確かに、私も「この作品はあまり自分には合わないな」と思うことはあります。

しかし、クリエイターが何を伝えたいかを汲まないまま駄作のレッテルを貼る人は本当にもったいないと思います。

どんな作品でも、誰かが作ったものである限り、そこには自分への学びとコミュニケーションがあるわけです。

 

ということで、どんな作品を見ても駄作だと思わなくなる精神を作ってしまいましょう。

 

1 予算と製作現場の確認

「絵が下手」「ポリゴンが雑」「セットが安物」というような批判が出てくることがありますが、予算と製作現場を見直しましょう。

予算やメンバーのわりには頑張っていることもあります。

あるいは、チーム自体が金儲け目的であったり、もしくは見た目の美しさにまったく拘らない主義である可能性もあります。

作品に関わる人選はいいのに、まったく会社や人事のせいで作品がひどくなっていたりするかもしれません。

なお、できるならメンバーの体調や金銭状態も確認しましょう。

大量に仕事を抱えて過労死寸前で頑張っているのかもしれません。

 

2 自分の人生を見直す

あなたの考え方が、あなたの今までの人生を作っています。

本当にあなたの考え方は、完璧に正しいのでしょうか?

幸福でしょうか?

自分の心に生まれた批判の気持ちそのものが、自分の人生の改善点かもしれません。

 

3 作品そのものへの愛よりクリエイターの意見を優先する

作品に溺愛しすぎて、クリエイターの伝えたいことを汲めないと、作品に対して腹が立ってしまうことがあります。

自分の推しキャラを作品内で殺されたりすると、作者を憎むというような場合です。

しかし、作者がそのキャラクターを通じて伝えたかったことはなんでしょうか?

そういったことを考えると、より作品への愛が湧き出てくるでしょう。

自分の快感のための愛ではなく、他人を理解する愛へと変わるでしょう。

 

4 作品内の行為と、作者の倫理はあまり関係ない

殺人漫画を描いているからといって、作者が殺人を推奨しているわけではありません。

ギャンブル漫画を描いているからといって、作者がギャンブルを推奨しているわけではありません。

ロリのエロ漫画を描いているからといって、作者が現実でのロリのエロを肯定しているわけではありません。

むしろ、「現実で推奨しないからこそ、作品を作る」という場合もあります。

本当に上記のことを推奨していたら、作品を作るのではなく、実際に行うでしょう。

 

5 製作者のお財布事情を考える

「最近あの作者が拝金主義になってきた……」そう思うかもしれませんが、クリエイターや自営業の税金は大変なものです。

一度、お金に詳しい人と計算してみましょう。

拝金主義になったのは、お金がないからかもしれません。

 

6 謙虚になる

「金を払ったので気持ちよくしてもらって当然」という考え方も理解できます。

自分が気持ちよくなるためにお金を払っている人にとっては、それはそれで正しい価値観です。

が、それでは学びを得ることはできません。

「お金を払うべき価値のあるものを購入し、自分のために学ばせていただいてる」という感覚を持つと、より小さなことから色々なことを学ぶことができます。

 

何の学びも得られない物事は、世の中に存在しません。

一切学ぶ必要がないほど崇高な人物は、人間として生まれません。

そして、崇高な人は、小さなことで嫌になったり、他人の作品にいちいちケチをつけたりしません。

何故なら、すべての経験を素晴らしいものだと受け入れられるからです。

 

7 自分の意見を捨てる

「エンディングが思い通りではなかった」「展開をこうしてほしかった」というレビューをよく見かけます。

自分のエゴを捨てれば、この不満は消えます。

与えていただいているというまっさらな気持ちで見ましょう。

作者はあなたを喜ばせるために作品を作っているのではありません。

 

どうしても自分好みの展開を見たければ、それはあなたにしか作れないオリジナルのストーリーです。ぜひとも製作にチャレンジしてみましょう。私も見てみたいです。

一度作ってみると、今まで駄作だと思っていた作品も、作るのが大変なんだなあということが身に沁みます。

「完成させる」という行為そのものが大変なんだなとわかります。

 

8 作品は色々な人のためにある

「こういう作品ではありがちな展開なのでつまらなかった」

というレビューをよく見かけます。

しかし、その作品を通じて、初めてそのジャンルに触れる方もいらっしゃいます。そういった方には、わかりやすく入門になるのではないでしょうか?

そもそも、その作品は、初心者向けに作られているのかもしれません。

すべての層の人が納得する作品としては作られていないのかもしれません。

 

作品は自分を喜ばせるためにあるという気持ちを捨て、世の中の人々のために作品があるのだと思いましょう。

すると、どんな使い古した展開の作品でも、楽しんで見ることができます。

 

9 キャラの言いたいことと作者の言いたいことは違う

あるゲームのプログラムをいじって遊ぶと、ゲームのキャラが「お前チート使っただろ?」と咎めてくる……という仕掛けがありました。

それを「この作者はチートが嫌いなんだ、見損なった」と解釈した方がいらっしゃいます。

しかし、実際は、「そのキャラがチートを嫌っているという設定だった」というだけで、作者がチートを嫌っているわけではありませんでした。

(むしろ、面白がって設定を入れたようです)

 

そういったふうに、キャラが言いたいことと、作者が言いたいことは独立した別の意見であるということがよくあります。

作品内に登場する意見と、作者の意見を混同しないようにしましょう。

 

10 作ってみる

すべての作品のありがたさを本当の意味で知るには、自分の手で一度作ってみることでしょう。

どんなありがちな展開も、ありがちなキャラも、ありがちな絵柄も、それを使って組み立てるのはとても大変なのです。

もしも作るのも組み立てるのも簡単だと思うのなら、あなたは絶対にものづくりに向いているので、なおさらすごい作品を作って世の中のためになりましょう。

 

マクドナルドで働いてみれば、マクドナルド店員のつらさがわかります。

コールセンターで働いてみれば、コールセンター社員の辛さがわかります。

もし、作るつらさを知っているにも関わらず、自分のほうが上だ、あの作品はだめだ、という傲慢な気持ちを持ってしまうようであれば、その気持ちはあなたの人生に一生つきまとうでしょう。

 

11 インタビューを読んだりして作者について調べる

作者は何を思って作ったのか、わかるなら知っておきましょう。

作品に深みが増します。

 

12 不快な作品が好きな人もいる

たまに、不快の塊のような作品があります。

内臓、暴力、虫、悪趣味な展開、差別、人間関係の不和の話など……ああいった作品を作る人は、基本的に趣味が周りと合わなくて孤独感が強い場合が多いです。

そういう人にとっては、「どうして自分はこういう気持ち悪い作品が好きなんだろう?」という、非常に重い悩みに発展します。

同じような考えを持つ人をひとり見つけるだけで、心の荷が下りたような気持ちになります。

作品を通じて、誰彼かまわず不快さを撒き散らしている、というわけではないのです。

 

ただ、海外の作品での悪趣味な暴力はちょっと意味合いが違うので、日本国内だけの話だと思っておいてください。

 

13 技法を見る

作品の伝える内容がどうしても自分に合わないときもあります。

そういう場合、技法を見ましょう。

どんなテクニックを使っているか見ることで、作品の内容のつまらなさはどうでもよくなります。

 

14 不快な原因は、自分の心の中にある

別に不快だと思うことは悪いことではありません。

しかし、原因は心にあります。

楽しく見られている人と、自分とは何が違うのか考えて見ましょう。

もしかしたら、不快なほうがいいのかもしれません。

もしかしたら、不快じゃないほうがいいのかもしれません。

どちらになりたいのかじっくり考えましょう。

 

15 メッセージ性を考える

ここをいかに汲めるかというのは、作品を面白く感じられる力になるでしょう。

ただし、メッセージ性がほとんどない作品も世の中には多数あります。

その場合、作者さんは、単なる美しさや、単なる面白さ、あるいは散漫な感じ、メッセージがないという状況などを素晴らしいと思っているのかもしれません。

私個人は、明確なメッセージが一切ない作品も好きです。

 

16 不快は悪いものではない

たまに、ストーリーの中に、残虐すぎてトラウマになってしまうようなシーンがある場合があります。

これらは積極的に排除して、明るい面楽しい面だけにしたほうがいい……という考え方の方がいらっしゃいます。

しかし、幼い頃に、そういったシーンでトラウマになった子供は、人に残虐なことをしません。

嫌なシーンを見たときは、自分が倫理ある人間だということを確認し、感謝し、自分はそういうことを他人にしないと誓いましょう。

 

子供の場合、そういうシーンを見て、残虐性が助長されるかどうかは、人によると思います。

人間の素晴らしさについてきちんと描かれた作品と同時に見せていくのがベストかと思います。

与える情報が偏ると、大人になってから欲として爆発し、ゆがんだ価値観の人生を送ることになる場合が多いです。おおらかになんでも見せましょう。

 

17 「作者の意図かもしれない」と考える

たまに、理解させる気のないほど難解な作品があります。

「理解できないから駄作」という人もいますが、そもそも作者に理解させる気がなく、意図的にそう作られたのであれば、その作品は成功です。

それでも、理解させてくれないものを駄と思うのであれば、「理解できないものは悪い」という価値観のゆがみかもしれません。

一人の人間に理解できる物事なんて、たかが知れています。

 

18 えり好みしない

今まで形成した価値観を起源として、「こういう絵は無理」「こういう作品は受け付けない」と思うのであれば、できる限り無くしていきましょう。

好みは無ければ無いほどさまざまなものを楽しむことができます。

萌え作品の皮をかぶった硬派な作品もあれば、コメディの皮をかぶった真剣な作品もあります。

絵が絶望的に下手だけどストーリーがめちゃくちゃ面白い場合もあります。

 

肉体的な反応として、聴覚や視覚がどうしても受け付けない場合もあります。

そういう場合はあきらめましょう。どうしても見たいなら慣らしましょう。

 

 

 

さいごに

これは、「駄作に出会いたくない人ができること」という話であり、「絶対こうしなきゃダメ、こういう考えじゃないとよくない」というわけではないので、やってみたい人は各自やってみてください。

 

 

そんなかんじで、考え方を変えれば、駄作がどんどんなくなっていきます。

ということでよろしく。